gotop

  • 身元保証
  • 生活支援
  • 葬送支援
  • 弁護士法人による支援
  • ご相談・ご契約について
  • シングルライフ
  • よくあるご質問
きずなカフェ
  • HOME >
  • きずなカフェ

きずなカフェでは、医療関連や法律関連を始めとした、様々なお役立ち情報を配信しております。
是非ご一読ください。

第19回詐欺メール・アダルト詐欺にご注意を―増加するシニアのネットトラブル

ITジャーナリスト・三上洋

 シニアのネットトラブルが増加しています。シニアがスマートフォンやタブレットを持つようになったことから、犯罪者はネットに不慣れな高齢者を狙っているようです。被害が目立つ3つのパターンを紹介します。

 アダルトサイト詐欺の相談上位は「60歳以上」

 右のグラフは、アダルトサイトの相談件数をまとめたもの(国民生活センター)。2011年以降の累計で見ると「60歳以上の男性」は8万件もあり、他の年齢層よりも圧倒的に多くなっています。アダルトサイト詐欺と聞くと、若者の被害が多いように思いがちですが、実は高齢者が狙われているのです。

 アダルトサイト詐欺は、ワンクリック詐欺とも呼ばれており「動画の再生ボタンをおしただけで登録させられた」「いきなり10万円の請求画面が出た」などの被害を受けます。恥ずかしい請求画面がスマホに常に表示されるなどのあくどい手口もあります。

 サイトへの誘導は多くがネット広告です。最近のネット広告は巧妙で、下から上に広告が動いて誤クリックさせようとしたり、広告を押さないとサイトが見れないなどの騙しの手口で詐欺サイトへ誘導しています。

 対策は、完全に無視することに尽きます。後払いで高額な請求画面が出ても動じずに、画面を閉じること。脅しの画面が出ても連絡する必要は一切ありません。サイト上に「キャンセルはこちら」「誤クリックでの解除はこちら」と書いてあっても無視してください。これは詐欺業者が、私たちの電話番号を収集するためのワナです。連絡せずに無視し、怖ければ国民生活センターに相談しましょう。

 警告音と全画面で脅し「サポート詐欺」に騙されるな

 この1年ほど目立って増えてきたのがサポート詐欺(偽サポート詐欺とも呼ばれる)です。一般サイトの広告に「パソコンがウイルス感染している」などと出て、クリックすると画面いっぱいに警告表示が出ます。「ウイルス感染しているのですぐに電話を」と書いてあり、「ピーー」という大きな警告音が鳴ります。

 初めて見た人はビックリしてしまうでしょう。画面いっぱいの警告表示は閉じることができないように見え、大きな警告音が鳴り続けるからです。怖くなって電話をすると、日本語がカタコトのサポート窓口なるところに繋がり「あなたのパソコンがウイルス感染している」「これから遠隔操作でチェックする」などと言われます。

 最終的には数万円のウイルス対策ソフト購入とサポート契約をさせようとします。しかし実際にはまったく動作しないウイルス対策ソフトであり、サポート契約も口先だけの偽物です。実際にはウイルス感染していないのに、していると騙して金を巻きあげる詐欺です。

 このような全画面表示・警告音が出たら、ブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)を閉じましょう。ブラウザを閉じる方法がわからない場合は、スマホやパソコンを再起動すれば消えるはずです。それでも直らない場合は、ブラウザの設定画面から「キャッシュのクリア」を行えば元に戻せます。

 「アプリ領収書」「配達通知」などの偽メールに注意

 「出前の注文確定の連絡」「銀行からの大切なお知らせ」などのメールは本物のように見えますが、実はすべて詐欺メールです。

 出前サービス、ショッピングサイト、銀行、宅配便、アップルやグーグルからのアプリ領収書など、本物とまるで同じ文面・デザインの詐欺メールが届きます。このような巧妙な詐欺メールが、ここ1年ほど急激に増えています。

 間違えてクリックすると、本物のサイトとまったく同じデザインのサイトへ飛びます。そして「本人確認のためにパスワードを入力せよ」「不正利用された恐れがあるのでクレジットカード番号を入力」などの画面が出てきます。ここで個人情報を入力してしまうと万事休す。犯人に個人情報を知られ、クレジットカードを不正利用されてしまうのです。

 以前の詐欺メールは日本語が不自由なことが多く、見抜くことができました。しかし最近の詐欺メールは巧妙で、文面やデザインでは区別できません。送信元のメールアドレスや、誘導されたサイトのURLアドレスを見れば偽物だとわかりますが、スマートフォンだと表示されないことが多いために騙されてしまいそうです。

 対策はメールでの誘導を信じないこと。メールのリンクを押すのではなく、自分でブラウザから該当のサイトへ行き、本物かどうかチェックしましょう。またスマホではメールの長押しで送信元のメールアドレスを確かめ、本物のメールアドレスなのか確かめてください。

 このようにシニアを狙うネット詐欺が増えています。アダルト詐欺・サポート詐欺では、請求画面・警告画面を信じないで無視すること。詐欺メールは送信元を確かめることが重要です。合わせてパソコンではウイルス対策ソフトを必ず導入し、スマホでも有料にはなりますがセキュリティ対策アプリを導入することをお勧めします。対処方法がわからない場合は、国民生活センターの案内窓口「188(イヤヤ)」を通じて、各地の消費生活センターに相談しましょう。

※画像 アダルトサイトの年齢別相談件数(国民生活センター、2011年以降の累計)
第19回詐欺メール・アダルト詐欺にご注意を―増加するシニアのネットトラブル
三上洋(みかみ よう)プロフィール
1965年生。インターネットの安全対策・ネット事件・スマートフォンを専門とするITジャーナリスト。フジテレビ「とくダネ!」「バイキング」、テレビ朝日「モーニングショー」、TBSテレビ「ひるおび!」などでネットトラブルの解説・対策紹介を行っている。読売オンラインで一般向けネット安全対策「サイバー護身術」を長期連載(http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/)

「あなたの土地、高く売れますよ!」 〜 心のすきまに入り込む詐欺業者には気をつけて!〜

泉 希望子(いずみ きみこ)弁護士

「あなたの土地、高く売れますよ!」
~心のすきまに入り込む詐欺業者には気をつけて!~

「あなたが35年前に購入した北海道の原野をほしいと言っている人がいます。」
「青森の土地を外国人が購入していて、近々値上がりするから、高く売れます。」

将来の値上がりの見込みがないような山林や原野などの土地を、値上がりするかのように偽って販売する被害(原野商法)が、1970年代から1980年代にかけて、社会問題となっていました。
あれから、35年以上が経ちましたが、「土地が高く売れる」などとのセールストークをされ、土地が売れると思って土地の売買契約をしようとしたところ、測量サービスや伐採サービスなどの契約や、新たな土地の契約などをさせられ、費用を請求されるという二次被害トラブルが、現在でも横行しています。

価値のない土地を買わされたことに気付いているはずなのに、「土地を買いたい人がいる」「高く売れる」と勧誘され、再度、騙されてしまうのはなぜでしょうか。

1つには、高齢者となり、そろそろ「終活」もしなくては、と考えていたところ、昔購入した原野を思い出し、「この土地をどうにか処分できないか」、「相続の際、自分の子どもらに迷惑をかけるのでないか」との不安や焦りを感じていたところに、詐欺業者から、「今なら高く売れます」などといって、巧みにその不安や焦りを煽られることがあげられます。

そして、詐欺業者は、電話や自宅訪問をし、高齢者に対し、親切に話しかけたり、話をじっくり聞いたりします。そうすると、ひとり暮らしで、普段、孤独と向き合っている高齢者は、孤独を癒やされた気持ちになります。詐欺業者は、そういった高齢者の心のすきまに入り込み、高齢者に、好意をもって、親切にしてくれたことに対して、誠意をもって対応しなければという気持ちにさせるのです。

詐欺業者は、高齢者の孤独感や親切心等をうまく利用するシナリオを作り、高齢者の気持ちを巧みに掴み、一度心を掴まれてしまった高齢者が、騙されていることに気付くのは容易ではありません。

騙されまいとしていても、詐欺業者の勧誘は巧みです。常に次のようなことを心がけて、悪徳業者に騙されないように気をつけてください。
①「高く売れる」などのうまいセールストークをうのみにしないこと。
②留守番電話などにすることによって、知り合いからの電話しか出ないようにすること。断っても執拗に電話を切らない場合には、相手が話している最中でも、電話を切ってしまいましょう。
③契約を検討する場合には、まずは、土地の登記情報を法務局で確認すること。そして、できる限り、自分や家族等信頼できる人の目で、実際に土地の現況を確認すること。
④土地の所在する自治体などに、業者が説明している根拠や背景が事実としてあるか問い合わせること。
⑤業者に対して、土地が高く売れることの具体的な根拠や契約内容等について書面で説明を求めること。

高齢者を「食い物」にする詐欺被害は後を絶ちません。おかしい、よくわからない、いつもと違うことが起こったと思ったら、民生委員やケアマネージャー、地域包括等日頃からお世話になっている人に相談しましょう。そして、不審な点があれば、消費生活センター(消費者ホットライン188)や専門家(弁護士)にすぐに相談を!
「あなたの土地、高く売れますよ!」 〜 心のすきまに入り込む詐欺業者には気をつけて!〜
弁護士 泉 希望子(いずみ きみこ) プロフィール
平成21年弁護士登録
愛知弁護士会消費者委員会所属
サクラサイト被害弁護団、カネボウ白斑被害弁護団など多数の弁護団に所属。

所属事務所:名城法律事務所春日井事務所
         愛知県春日井市松新町1-4ルネック2階
         Tel:0568-27-8784

「デジタル終活の注意点 —— ポイントは残すものと削除するもの」

 拓殖大学非常勤講師 塚越健司

人生の終わりをどう迎えるか。誰もが直面するこの問題に対して、最近は就職活動=就活になぞらえて「終活」といった言葉が用いられるようになってきました。この終活、特にデジタル領域では注意すべき点が多いこともあり、今回はデジタル終活の注意点について述べていきたいと思います。

(1)残したいデータの管理
デジタル終活が通常の終活と異なる点は、デジタル情報は意識しなければ「消えてしまう」という点です。銀行口座や株式などは通常、書類として残るため遺品管理ができますが、最近はインターネット上だけで管理できる銀行口座や株、仮想通貨といった資産も多くあります。これらは紙の書類でリストをつくっておかなければ、せっかくの資産の所在が不明となってしまいます。

さらに、インターネットやハードディスクに残した情報は、パスワードなどを用いなければ他者が閲覧できないものが多くあります。上述の資産のリストに加えて、それらを閲覧するためのパスワードなども紙で残すなど、自分の死後に他人に伝えられる手段を確保することも重要です。そうでなければ、せっかくインターネット上に資産があることがわかっても、その情報にアクセスできないか、できるとしても相当の手間がかかってしまいます。

(2)残したくないデータの管理
一方、死後であっても他人には見られたくないものもありますよね。数年前にある雑誌が行ったアンケートによれば、20代、30代の女性は恋人や配偶者が亡くなった際に、彼らの携帯電話などを見る、と答えた人が7割を越えていました(https://nikkan-spa.jp/607908)。人間である以上他人の秘密はみたくなるもの。もし自分に隠し事がなかったとしても、残したくない情報は消去しなければならないと感じる人は多いと思います。

特に携帯電話には、メールや写真、さらには動画など、多くの個人情報が集積しています。携帯電話にはパスワードをかけることもできますが、それでも完全に情報をシャットアウトすることは難しいでしょう。頼れる人に向けて、自分の死後にデータの消去を依頼しておくのもひとつの手です。
様々な理由で知り合いに頼まない、という人には、死後のデジタルデータの管理を行う民間業者を利用するのも一つの手です。死後にデータを保存しておいてもらったり、逆に不必要なデータを削除してもらうように指定しておくこともできます。料金などは業者によってまちまちですが、気になる方は調べてみることをオススメします(筆者は特定の業者を支援する立場にはありませんので、こちらで特定の業者を紹介することは控えさせていただきます)。

◾終活に役立つ情報
最後に、終活に役立つサービスについて紹介したいと思います。

まずデジタル遺品の管理については、こちらのサイトに簡単な管理方法が説明されています(https://www.lxxe.jp/)。デジタル遺産メモがダウンロードできるなど、生前準備の方法が記載されています。

次に「日本デジタル終活協会」というサイトもあります。(http://digital-shukatsu.net/)。こちらは弁護士が主催しているサイトで、セミナー等も開催されています。終活についてより詳しく知りたい、という方には参考になるかと思います(ただしセミナー参加には料金がかかります。)。

また、近年ではフェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する方も増えてきました。中でもフェイスブックには、自分の死後にアカウント(自分の情報)の管理人を指定できる「追悼アカウント管理人」設定項目があります。友人等を管理人に指定することで、自分のアカウントの削除を依頼することもできますし、逆に亡くなってもアカウントが閉じられることなく、命日などに友人たちから記念の書き込みができたり、思い出の画像を閲覧することもできます。こうすれば、死後も人々が自分のことを思い出す機会が増えることになります(フェイスブックのページにも説明があります。https://www.facebook.com/help/103897939701143)。

以上終活について説明してきました。終活に対しては様々なご意見があるかと思いますが、死後の遺産や個人情報の管理など、気になる方は参考にしていただければ幸いです。
「デジタル終活の注意点 —— ポイントは残すものと削除するもの」
塚越健司(つかごし けんじ)・プロフィール
1984年生。拓殖大学非常勤講師。専門は情報社会学、社会哲学。インターネット上の政治運動の研究をはじめとして、コンピュータと人間の関係を哲学、社会学の視点から研究している。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』火曜ニュースクリップレギュラー出演中(https://www.tbsradio.jp/dc/)。