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【第8回】未成年後見の仕事

くれたけ法律事務所 弁護士 佐賀 豪

 未成年後見も成年後見と同じく「後見」なので、やることは大きく変わらないというお考えの方は多いかと思います。
 しかし、成年後見の場合には、ご本人の意思能力に問題がある場合に後見人が就きますが、未成年後見の場合は、親権を行使する者がいなくなった場合等が要件ですので、未成年後見は、親権者の代わりとなって親権を代行する点が特徴的といえます。

 子どもの頃、私は、親からの親権で守られたとの意識は特にありませんでしたが、弁護士となって子どもの権利擁護に関する活動をするようになると、親権という権限がいかに巨大な権限であるかということを幾度となく経験し、子どもたちが平和に、日常を過ごしているという背景には親権という権限が大きな後ろ盾になっていること、しかし他方で、子どもの権利が親から侵害されているような場合には、親権という権限がいかに子どもを守っていくうえで、弊害になってくるかを目の当たりにしてきました。

 このような親権を、いわば子どもの福祉のために行使していくのが未成年後見であり、その職責は単に財産管理をしておきさえすればよいというわけではないように思います。


 また、成年後見の場合、多くは成人のかたであるため、本人のライフステージが頻繁に変動することは少なく、そのためか、後見の活動も財産管理が日常的な中心となっているように思います。しかし、未成年後見の場合、子どもが年齢を重ねるにつれ、幼稚園、保育園に始まり、小学校、中学校等、ライフステージが数年間で大きく変動するだけでなく、子ども本人もやれること、活動範囲がどんどん大きくなっていきますので、子どもの福祉を考えて、何が今後の子どものために必要であるかを何度も考える場面に遭遇するのも、成年後見にない特徴だと思います。

 子どもの学校に行って先生と話をしたり、役所で手続きをしたり、子どもと一緒に笑ったり、時には泣いたりと・・・・。年間を通じて様々な出来事と遭遇することになります。そのたびに、親がいろいろやらないと、子どもは普通に学校に行って生活することも難しい現実を痛感しています。

 近年、児童虐待件数が増加し、親権停止制度が設けられ、停止した場合には、未成年後見人が親権者の代わりを行う場面も徐々に増えてきておりますが、児童虐待事案では、親から子どもを法的に守るという職責をも未成年後見人は負うことになりますので、そのような職責を負うという点でも成年後見とは違っているのかもしれません。
【第8回】未成年後見の仕事
佐賀 豪・プロフィール

平成20年 弁護士登録
東京弁護士会子どもの権利と少年法に関する特別委員会に所属
日本弁護士連合会子どもの権利委員会に所属
豊島区子どもの権利擁護委員