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是非ご一読ください。

【第4回】「緩和ケアと緩和ケア病棟」

東京都保健医療公社豊島病院 緩和ケア内科医長 山田陽介

「たとえ根治が難しい病気を患っているとしても、可能な限り苦しむことなく、一分一秒でもなるべく元気で穏やかにご本人らしく過ごして頂きたい」
これは緩和ケアに関わる医療者が共通して抱く思いです。

 1967年イギリスに世界で初めてホスピスが誕生してから約半世紀が経とうとしています。この間に緩和ケアはずいぶんと進歩してきました。痛みなどの身体的苦痛を緩和する技術の進歩だけでなく、患者さんの心の問題・精神的問題・社会的問題や実存的な苦悩について「多職種チームで支援する」という体制も医療の仕組みのなかで徐々に充実してきました。一昔前までは「緩和ケアは最期にうけるもの」「終末期の看取りの医療」というイメージがとても強いものでしたが、最近では緩和ケアはがん医療において必須の「支持療法」であるという認識に変化しており、痛みの有無に関係なく、早期から適切かつ必要な緩和ケアをうけることが、病期に関わらず患者さんの状態をなるべく良好に保つために絶対に必要な医療であると考えられるようになりました。


 その結果、今では適切な緩和ケアをうけている方であれば、昔と違って「七転八倒して苦しんで死んでいく」などということはなくなりました。また緩和ケアは寿命を縮めてしまう選択ではありませんので、患者さんも「命が縮まってもいいから強い薬や麻薬を使って楽にして欲しい」となどと言う必要もなくなりました(医療用麻薬の適切な使用は寿命を縮めたり、麻薬中毒をまねくことはありません)。

 緩和ケアを行う医療者は「いかにして患者さんが元気で過ごせるか」、「その方の大事にしている生き様を支えるにはどうしたらよいのか」ということをとても重要視しています。このような基本事項を踏まえながら、緩和ケア病棟では様々な症状緩和治療やケア、心のサポート、リハビリテーション、日常生活を支えるために利用可能な医療資源の提案、医療に関する患者さんの意思決定の支援などを行っています。豊島病院の緩和ケア病棟では、退院して外来通院や在宅医療に切り替わった患者さんたちが安心して日常生活を過ごしていけるよう、困ったときにいつでも病棟に戻ってこられるような体制をとっています。
 大変な病気を抱えている患者さんたちですから、元気でいられる方ばかりではありませんが、最終的な段階においても尚「如何に苦痛なく安心して過ごせるか、幸せな気持ちで旅立つことができるか」ということを重視して日々の診療・ケアに取り組んでいます。
 緩和ケアは病期に関わらず患者さんが希望されればいつでも相談ができるものですので、困ったことがありましたら決して我慢せず早めに医療者に相談されることをお勧めします。
【第4回】「緩和ケアと緩和ケア病棟」

※クリックすると拡大画像がご覧いただけます。

○専門分野
緩和ケア、呼吸器内科
○資格
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会認定専門医・指導医
日本緩和医療学会暫定指導医
城北緩和ケア研究会世話人
東京医科歯科大学医学部臨床教授
同大学保健衛生学科臨床教授
○所属学会
日本内科学会、日本緩和医療学会、日本呼吸器学会、日本肺癌学会 [出身大学]
新潟大学(1992年 卒業)
○出身県
新潟県
○趣味
ヨガ