gotop

  • 身元保証
  • 生活支援
  • 葬送支援
  • 弁護士法人による支援
  • ご相談・ご契約について
  • シングルライフ
  • よくあるご質問
きずなカフェ
  • HOME >
  • きずなカフェ

きずなカフェでは、医療関連や法律関連を始めとした、様々なお役立ち情報を配信しております。
是非ご一読ください。

「デジタル終活の注意点 —— ポイントは残すものと削除するもの」

 拓殖大学非常勤講師 塚越健司

人生の終わりをどう迎えるか。誰もが直面するこの問題に対して、最近は就職活動=就活になぞらえて「終活」といった言葉が用いられるようになってきました。この終活、特にデジタル領域では注意すべき点が多いこともあり、今回はデジタル終活の注意点について述べていきたいと思います。

(1)残したいデータの管理
デジタル終活が通常の終活と異なる点は、デジタル情報は意識しなければ「消えてしまう」という点です。銀行口座や株式などは通常、書類として残るため遺品管理ができますが、最近はインターネット上だけで管理できる銀行口座や株、仮想通貨といった資産も多くあります。これらは紙の書類でリストをつくっておかなければ、せっかくの資産の所在が不明となってしまいます。

さらに、インターネットやハードディスクに残した情報は、パスワードなどを用いなければ他者が閲覧できないものが多くあります。上述の資産のリストに加えて、それらを閲覧するためのパスワードなども紙で残すなど、自分の死後に他人に伝えられる手段を確保することも重要です。そうでなければ、せっかくインターネット上に資産があることがわかっても、その情報にアクセスできないか、できるとしても相当の手間がかかってしまいます。

(2)残したくないデータの管理
一方、死後であっても他人には見られたくないものもありますよね。数年前にある雑誌が行ったアンケートによれば、20代、30代の女性は恋人や配偶者が亡くなった際に、彼らの携帯電話などを見る、と答えた人が7割を越えていました(https://nikkan-spa.jp/607908)。人間である以上他人の秘密はみたくなるもの。もし自分に隠し事がなかったとしても、残したくない情報は消去しなければならないと感じる人は多いと思います。

特に携帯電話には、メールや写真、さらには動画など、多くの個人情報が集積しています。携帯電話にはパスワードをかけることもできますが、それでも完全に情報をシャットアウトすることは難しいでしょう。頼れる人に向けて、自分の死後にデータの消去を依頼しておくのもひとつの手です。
様々な理由で知り合いに頼まない、という人には、死後のデジタルデータの管理を行う民間業者を利用するのも一つの手です。死後にデータを保存しておいてもらったり、逆に不必要なデータを削除してもらうように指定しておくこともできます。料金などは業者によってまちまちですが、気になる方は調べてみることをオススメします(筆者は特定の業者を支援する立場にはありませんので、こちらで特定の業者を紹介することは控えさせていただきます)。

◾終活に役立つ情報
最後に、終活に役立つサービスについて紹介したいと思います。

まずデジタル遺品の管理については、こちらのサイトに簡単な管理方法が説明されています(https://www.lxxe.jp/)。デジタル遺産メモがダウンロードできるなど、生前準備の方法が記載されています。

次に「日本デジタル終活協会」というサイトもあります。(http://digital-shukatsu.net/)。こちらは弁護士が主催しているサイトで、セミナー等も開催されています。終活についてより詳しく知りたい、という方には参考になるかと思います(ただしセミナー参加には料金がかかります。)。

また、近年ではフェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する方も増えてきました。中でもフェイスブックには、自分の死後にアカウント(自分の情報)の管理人を指定できる「追悼アカウント管理人」設定項目があります。友人等を管理人に指定することで、自分のアカウントの削除を依頼することもできますし、逆に亡くなってもアカウントが閉じられることなく、命日などに友人たちから記念の書き込みができたり、思い出の画像を閲覧することもできます。こうすれば、死後も人々が自分のことを思い出す機会が増えることになります(フェイスブックのページにも説明があります。https://www.facebook.com/help/103897939701143)。

以上終活について説明してきました。終活に対しては様々なご意見があるかと思いますが、死後の遺産や個人情報の管理など、気になる方は参考にしていただければ幸いです。
「デジタル終活の注意点 —— ポイントは残すものと削除するもの」
塚越健司(つかごし けんじ)・プロフィール
1984年生。拓殖大学非常勤講師。専門は情報社会学、社会哲学。インターネット上の政治運動の研究をはじめとして、コンピュータと人間の関係を哲学、社会学の視点から研究している。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』火曜ニュースクリップレギュラー出演中(https://www.tbsradio.jp/dc/)。